変化球はたくさんいらない!?コントロールと2つの変化球で投球術を磨け

こんにちは、Yです。

野球選手ならだれでもキャッチボールの時に変化球を投げてみたりしたことありますよね。投手ならなおさらたくさんの変化球を練習して、使えるものを試合で使っているでしょう。では、投手にはいくつの変化球が必要なのでしょうか。

ストレート、スライダー、カーブ、フォーク、カットボール、チェンジアップ・・数多くの変化球がありますが、もちろんたくさんの球種を使えるとバリエーションが豊富になり組み立てには有利になることは間違いありません。しかし、それにはある程度のレベルまで精度を上げる必要があります。付け焼き刃の変化球を試合で投げても、決め球・カウント球として使うことは難しいでしょう。

変化球をたくさん使うと投球の幅は広がりますが、その分精度を維持するために練習が必要になり、肩や肘への負担が大きくなります。なるべく負担を減らしつつ配球に困ることなく投げるための変化球の考え方についてご紹介させて頂きます。

・投手をやってみたいので、投手について学びたい
・球速・変化球に自信がなくて悩んでいる

こんな方は是非記事を最後まで読んでみてください。

目次

コントロールと2つの変化球で投手は勝てる

私はたくさん変化球を持つのではなく、使える2つの変化球を絶対的な武器に昇華させるほうが効果が高いと考えています。

たくさん変化球を投げることを否定するつもりは全くありません。変化球をたくさん投げることができると、タイミングとコースを上手く散らすことができ、配球の幅が広がるのでとても有利です。しかし、付け焼き刃の変化球では抜けてしまった時に打たれてしまう可能性が高くなります。

限られた時間肩・肘への影響などを考慮すると複数の変化球に練習時間を割くよりも、自分と相性の良い2つの変化球に絞って徹底的に使える武器に昇華させるほうが効率的ではないでしょうか。

また、その日の調子などでその日優先的に使う変化球は偏りがちです。指のかかりやリリースポイントの意識など1つ変化球を覚えると以前使っていた変化球のコントロールやキレに影響を及ぼす可能性があります。例えば、スライダーとカーブはボールをリリースする際に少しひねりを加えてリリースします。チェンジアップとフォークも抜くという意味では少し似ています。これらの変化球ではどうしても互いのキレに影響を受けがちです。

逆にスライダーとフォークであればひねり抜きのリリースなので大きく投球に影響は与えないのではないでしょうか。こうした変化球の相性を見極めて覚えやすい変化球から学んでいくことも一つの考え方ではないでしょうか。

このように、自分にあった変化球を徹底的に使える変化球に昇華することでそれぞれの変化球への影響も少なく効率的に決め球を育てることが出来ます。

自信を持って使える武器に昇華させる

投手に一番大切なものはと聞かれれば、私は迷わずコントロールだと答えます。

コントロールがあれば速いストレートや切れのある変化球がなくても試合を作ることができます。バッターはタイミングコースでボールを判断してスイング動作に入りますが、この2つの要素をうまく崩して打たせないように抑えるための投球術が大切になります。タイミングはストレートと変化球で2パターンの選択肢があります。次に厳しいコースへ投げることができれば、スイングするかどうかの判断に迷い、その後のコースへの対応が遅れ、さらにタイミングがずれてスイングが崩れてしまいます。

逆に速い球でも真ん中に入ればホームランを打たれます。切れのある変化球でも甘ければ打たれてしまいます。甘い球には自然と身体が反応して打ち返すことができますが、厳しいコースに投げられた球には手が出ないことが多々あります。

大切なのは

ストライクゾーンの中でもギリギリのコースに投げると、打者は手がでない

を理解しておくことです。

自分が打席に立った時も際どいボールに手がでなかった経験ありませんか。コースをついたボールはプロの世界でも手がでないことはよく見かけます。

投手にとっての能力の高さは厳しいコースに狙って投げることができるかだと思います。ストレートと2つの変化球の投げ分けとコースを散らすことができれば試合で勝てる投手になれます。

コントロールと変化球で投球術を作る

自分の武器となる変化球ができれば、ストレートと合わせて3つの球種で内角・外角・真ん中の高め・真ん中・低めの9種類のコース合計27パターンのボールの精度を徹底的に磨いていきましょう。キャッチーからのサイン通りに狙ったところに投げれるように練習をしましょう。

27種類のコンビネーションを相手打者に合わせて投げ分ける投球術が試合には必要です。これには狙ったところに投げわけできる精度が大前提となります。

変化球でうまくコースに投げることが出来ないと、ワイルドピッチやパスボールにつながる暴投が増えることになります。思い切って腕を振って投げれるようになるまでには、しっかり球数を投げ込んでリリース、握り、指のかかりなど自分の形を理解する必要があります。付け焼き刃で会得した変化球では大切な局面で自信を持って投げることはできません。

長い期間をかけて磨き上げたボールこそ、ここ一番抑えたい局面で自信を持って腕を振ることができます。

そうやって洗練された球種を使って、常に27パターンの投球を意識しながら練習することでレベルの高い投球術を身につけることができます。

ファーストストライクを狙ったところでとる

試合でマウンドに立つとまず考えることはファーストストライクをとることです。
自分には絶対自信のある武器があり、自信を持って投げることができるという自負があれば真ん中にストライクを投げる必要はありません。なかなか手がでないような厳しいコースから攻めていけば打たれるリスクも少なくなります。

しかし、コースにこだわり過ぎてボールが先行するとその分、置きにいったボールを打たれるリスクやフォアボールによる出塁のリスクが上がりますので、早いうちからストライクカウントを有利にしておくことは大切です。

私が高校の監督から教わったのは徹底した外角低め狙いでした。

極論ひたすらここを狙って投げていれば、ある程度試合になると言えるでしょう。
バッターにとっての初球が外角低めの際どいコースでは、かなり打ち気のバッターでないと手を出してこないでしょう。また、手を出してきてもうまく当てることができない打者が多いのではないでしょうか。

そのため、相手の実力を見る意味でも外角低めのストレートを徹底してカウントを稼ぐことは意味があります。

大切なことは早い時点でファーストストライクをとることです。打者の打ちにくいコースを狙って投げることができれば、高い確率でファーストストライクをとることができます。カウントが有利になれば気持ちに余裕ができ、ボール球を使いながら広い選択肢で打者と勝負することができるので有利に攻めることができます。

まとめ

変化球はたくさんの種類があり、時代によって主流になるものにも変化があります。しかしそういったものに流されることなく、自分が投げやすく相性が良いと感じたものを徹底的に投げこんで精度を上げることで、投手としてのレベルが上がっていくことでしょう。本記事のまとめを以下に示します。

①無理してたくさんの変化球を練習するよりも、自分にあった変化球を2つとストレートの精度徹底的に磨くことが大切

②ストレートと2つの変化球の精度を徹底的に磨き、厳しいコースでカウントがとれるレベルに昇華することが大切

③ストレートと2つの変化球と9つのコースで27種類の選択肢を有効に使ってバッターを抑える投球術が大切

④ファーストストライクを早い時点でとることが大切

時間と肩・肘への負担を無視で考えると変化球をたくさん持つことは大切です。しかし、肩は消耗品というように、本人も気づかぬうちに疲労が蓄積され、無理に練習しようとすると、怪我につながってしまうこともありますので、変化球の選択はとても重要です。

是非記事を参考にして、自分にあった変化球探しをはじめてみてはいかがでしょうか。

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