こんにちはYです。
私はスローイングに自信がありませんでした。
特にサード側にバントされた打球処理が苦手でスローイングがうわずってしまうことが多くありました。
そのため、サード側に飛んだ時は真っ先に「サード!!」と声掛けしてサードに守備をお願いすることが多かったことを記憶しています。
私のようにスローイングに苦手意識を持っている投手も多くいるのではないでしょうか。
そんな方に言いたい4つのアドバイスは、
・アウトを捕ることを最優先に考える
・見た目にこだわらない
・とにかく投げるボールは低くを意識
・ワンバウンドスローを学ぶ
です。
以下の章で詳しく説明します。
投手に挑戦したいと思っている選手
スローイングに自信がないと悩んでいる投手
は是非記事を最後まで読んでみてください。
スローイングで最も意識したいこと

打者がバントした際に、投手として捕球した時に最も意識することはなんですか。
ワンステップかノーステップかというステップのことですか?
上投げか横投げかという投げ方のことですか?
足下しっかり踏ん張れるかなという下半身のことですか?
それら一つ一つもとても大切です。
しかし、私の答えは違います。
一番に考えないといけないことは
どうやってアウトをとるか
です。
捕球して厳しい体勢から踏ん張って、矢のような送球ができるとかっこいいですよね。
山なりボールでなく、レーザービームのようなスローイングをしたいと思うのは野球選手なら当然です。
そのために踏ん張ってワンステップで投げるか、捕球した状態からノーステップで投げるかを考えることも大切です。
その意識は悪いわけではありません。むしろ何も考えないより素晴らしいことだと思います。
しかし、そういった過程にこだわる前に考えていただきたいことがあるのです。
最もこだわって欲しいのはアウトにできる一番確立の高い方法を考えることです。
サード際にセーフティバントをされた際に、
前者にこだわる投手ならば、どのように考えるでしょうか。
「捕球して、思い切り踏ん張ったらノーバウンドで届くかな?」
「逆シングルで捕球してそのままスローイングした方がいいかな?」
というマインドになると思います。
その考え方も大切ですが、
最も大切なのは、
「ほかのランナーの動きはどうかな」
「サードに捕球してもらったほうがアウトにできるかな。」
「少し体勢がキツそうだからワンバウンドスローで投げよう」
という考え方だと思います。
あくまでアウトにするためにどういうプレーが必要かを考えることが大切なのです。
結果、サードに任せた方が確立が高いと思えば、サードに送球を任せて自分はサードカバーへ走るといった次のプレーにつなげることができます。
細部にとらわれず、「どのようにアウトを捕るか」を常に意識して行動することが大切です。
エラーになるのは「セーフ」の判定がでてから

バント処理で手元からボールがこぼれてしまった時、気にせずボールを拾ってスローイングすることでアウトにできれば、見た目にはボールをエラーしたように見えますが結果はエラーではありません。
このことから言えるのは、判定が出るまではエラーではないということです。
捕球の際、多少のお手玉をしたところで、ランナーより先にファーストベースに送球できれば問題なくアウトできます。
しかし、ボールをお手玉した投手が焦ってさらに暴投してしまえば確実にランナーに進塁を許してしまいます。
こうなると目も当てられません。
「よく練習でできないことは試合では絶対できない」と言われますが。
私がノックをしていて「もったいないな」と思う場面があります。
それは、捕球の際にエラーするとそこでプレーを止めてしまう選手がいた時です。
本人の中では悔しい思いもあるでしょう。「とれたのに・・」という思いもあったのかもしれません。
捕球からステップしてスローイングの一連の流れのイメージができないことで、気持ちが切れてしまっているのかもしれません。
しかし、貴重なボールをこぼしてからのスローイングの練習機会が失われていることに気づいていません。
そういったプレーは絶対に試合で出ます。しかも、緊迫した局面で出てしまうことが経験上多いと感じます。
ノックで意識したいのは、ノックはフットワークの練習、キャッチングの練習、スローイングの練習ではありません。
ノックの本質はアウトをとるための練習なのです。
とにかく最後まで諦めずにプレーすることが大切です。
「低く、もっと低く、できるだけ低く」を意識する

スローイングをする際に、特に意識したいのは、絶対に浮かせてはいけないということです。
ピッチングでも同じようなことが言われますが、
「とにかく低く、低く、低く」
を意識することが大切です。
投手でホーム以外へスローイングする際、どうしても全力で投げることは難しいですよね。
ある程度力を抑えつつ投げることになると思います。
しかし、力を抑えればスローイングが浮いてしまう可能性が高くなります。
力を抑えようとすると、リリースする際の指先の動きが鈍ってしまい、スナップがききづらくなり高めに抜けてしまうことが多いです。
試合などの緊迫した局面では特に、細かいコントロールがきかず、すっぽ抜けることがあるかもしれません。
今でも思い出す私の苦い記憶です。
高校野球時代の夏の予選大会0-0の緊迫した場面での、ファーストランナーがいるバント処理でピッチャー前バントを捕球した際、セカンド送球がすっぽ抜けて大暴投したことを今でも思い出します。
低めのスローイングは意識はしていました。決して気を抜いていたということもありませんでしたが暴投してしまいました。
意識するだけではダメなのかもしれません。技術面や精神面で足りなかった部分もあるでしょう。
それでも、少しでも暴投する確立を減らすためには、普段からそういった局面ではエラーの可能性があることを十分肝に銘じてプレーすることで暴投する確立は下がると思います。
多少送球が乱れて、ワンバウンドやショートバウンドは受け手の技術でカバーができます。
しかし、すっぽ抜けの暴投はカバーのしようがありません。
このことを意識してスローイングは「低く、低く、低く」を意識してください。
ワンバウンドスローは選択肢になる

スローイングのことで私がもっとも言いたいのは、
”ワンバウンドスロー”を練習してください
ということです。
ノーバウンドスローしかダメだという固定概念を捨て、
を意識してみてください。
選択肢としてワンバウンドスローがあると、スローイングの幅が広がり、スローイングに対する苦手意識がなくなります。
ノーバウンドとなると低くできない、高くできないというプレッシャーから受け手のターゲットが限定されますが、ワンバウンドスローは極論どれだけ低くても大丈夫ということです。
ワンバウンドスローといっていますが、ツーバウンドスロー、ハーフバウンド、ショートバウンドでも問題ありません。
単純にスローイングの幅を広げているということなのです。投手を始めた方は特にワンバウンドスローの練習をしてください。
ノックの際や紅白戦の際にも積極的にワンバウンドスローを使って受ける側にもワンバウンドスローがあるということも意識させることも大切です。
投げ手と受け手がお互いにノックなどの練習を通して、どういうときはワンバウンドスローが来るかということが共有されているとお互いに守備がしやすい環境ができます。
ワンバウンドスローはスローイングへの苦手意識を軽減してくれます。
無理にノーバウンドスローにこだわって肩や肘に負担のかかるような体勢からのスローイングや、難しい体勢からのスローイングをする前に、難しい時にはワンバウンドスローで気楽にスローイングができる選択肢を持つことをオススメします。
まとめ
スローイングで最も意識したいこと
打球処理する際に一番に考えないといけないことはどうやってアウトをとるかです。
投げ方、体勢、ポジション取りも大切ですが、アウトにするためプレーであるかどうかを一番に考えてください。
エラーになるのは「セーフ」の判定がでてから
「”エラー”になるのは、”セーフ”の判定がでてから」ということをよく意識して、エラーをしても、諦めずにボールを拾ってファーストに送球することが心掛けてください。
「低く、もっと低く、できるだけ低く」を意識する
スローイングは「低く、低く、低く」を意識すること。ワンバウンドやショートバウンドは受け手の技術でカバーができます。しかし、すっぽ抜けの暴投はカバーのしようがありません。
ワンバウンドスローは選択肢になる
ワンバウンドスローはスローイングへの苦手意識を軽減してくれます。
メンタルや捕球体勢が厳しい時にはワンバウンドスローで気楽にスローイングができる選択肢を持つことが大切です。
投手のスローイングは、投手に必要な能力のうちの大きな部分を占めている訳ではありませんが、できるとできないではまわりからの信用度合いが大きく変わってきます。大切な局面で後悔することがないようにできる努力はしておくにこしたことはありません。
今回ご紹介したものに特段難しいことはありません。意識して明日から練習に生かせるものばかりです。
是非明日の練習から意識して取り組んで見てください。
あなたの投手への挑戦を応援しています。
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