【3番目くらいにしてあげて】投手の守備練習は後回しにしてはいけない理由があります。

こんにちは、Yです。

プロ野球ニュースなどを見ていると、投手が強烈なピッチャー返しをくらっているシーンがあったりしますよね。

私もマウンドで何度も見てきましたが、ドンピシャでミートしたピッチャー返しの打球速度は相当早いので、当たり所が悪いとただ事ではなくなります。

投手にとってピッチャー返しは本当に危険です。

打者がフルスイングした打球をたった18mの距離で、ヘルメットもプロテクターもなく無防備な状態でうけると考えると相当怖いですよね。

危険なエリアを守る投手ですから、守備を後回しにしていいわけがないのです。

今回は明日から守備練習がしたくなる記事を書きました。

・守備練習がめんどくさいと感じている投手
・ノックがしんどくて嫌いな投手

是非記事を最後まで読んでみてください。

目次

投げた瞬間から野手になる

投手の仕事が投球にフォーカスされすぎていますが、投げ終わったら投手は1人の野手になるのです。

というよりも、そうでないといけないのです。

キャッチャーは打者のすぐ後ろでフォールチップ等の危険が伴いますので、プロテクターを装着します。
サードも打者からかなり近距離で右のプルヒッターだとかなり危険な勝負になります。その一方でサードは打球が来るタイミングに合わせてしっかり守備体勢をとることができます。

   では、投手はどうかというと、投手は投球後でないと守備に備えることができません。
   しかも、投球動作後1秒もたたないうちに打球が飛んでくるのです
これでは十分守備の準備を調える暇がありません。

散々脅しましたが、実際の試合では、私の経験でいうと強烈なピッチャー返しはあっても1~3球くらいでそこまで多くないと思いますので過剰に恐れる必要はありません。

しかし、ごくまれに早い打球が、ちょうど顔付近に帰ってくることがあります。

このときにしっかり対応できないと怪我につながりますので注意が必要です。

投手は最も打者から近い位置で守備につく野手であるという認識を持って守備練習に取り組むことをが大切です。

投手は危険なポジション

打球があたる可能性が高いポジションはどこですかと聞かれれば、捕手、投手、サードになるでしょう。

その中でも投手は特に危険なポジションである理由をご説明しましょう。

危険と考える理由①

投手が投げたボールを打者は打ち返しますが、その速度は150km/hくらい出ているみたいです。

昨今の投手の球速を考えれば納得の数字ですね。

投手が投げて、打ち返されて帰ってくることを考えた場合、行って帰ってで距離はおよそ36m、切りよく行って帰ってを時速150km/hで移動するとした場合かかる時間は0.8秒です。

1秒かからず帰ってくるという結果です。

危険と考える理由②

バッティングの基本はセンター返しです。

多くの打者が打席に立つとセンター返しを狙っているのです。

センター返しが向かう先は投手のいるマウンドです。

フリー打撃ではピッチャー前にネットがあって、打球からある程度守られた環境になっていますが、試合ではネットもありません。

投げたあと1秒後には鉄の塊の硬式球が150km/hの速度で戻ってくるのです。

危険と考える理由③

投手には打球から身体を守る手段がグラブしかありません。

サードも同じですが、サードは打球に集中して反応することができますが、投手はミットに向かって投げた後打球に対応することになるのでサードにくらべて打球反応が悪条件になります。

捕手や審判はプロテクターなどで身体を守っているのでよっぽどのことが無い限り大きな怪我がありません。

一方、投手にはサードのような打球への集中捕手のようなプロテクターなどもありません。

危険と考える理由④

投手はほかの野手と違ってボールを100球以上投げるため、かなり体力を消耗します。

肩や肘への負担もありますが、同時に全身に疲労が蓄積されます。

懸念されるのは集中力です。投球回が増えてくると疲労により集中力が無くなってくることが予想されます。

この状態で150km/hを越える打球が向かってくると、俊敏に反応できない場合もあるかもしれません。

まずは、この恐怖を知ってください。打球が飛んできた時にしっかり対応出来ないと、自分の身体は自分で守らないと誰も守ってはくれません。「投手は危険なポジションだ」と理解することが、身を守る意識を持つことへのきっかけとなるのではないでしょうか。

「無理をしない」が大切

投手というポジションの特性上、投球が最優先で守備は二の次ということも忘れてはいけません。

守備が大切という今までの主張と矛盾するように感じるかもしれませんがここでいいたいのは、

①あぶない打球は守備をせず逃げる
自分の身体まわり以外に飛んできた打球は無理に取りに行かない

という考え方です。

投手の本業は、ピッチングです。

投球後は1人の野手になりますが、あくまで投手としての役割があって、その次に守備が必要です。

そのため、守備で無理をしてピッチングに影響を与えてはいけません。

投手の場合、特に指や手、腕など投げることに影響があるパーツに怪我すると、

その後、回復したとしても昔と感覚が変わってしまい思うように投げることができないといったこともあります。

私が特にオススメしないのは、打球処理などで素手でボールを捕球し、そのままスローイングするようなプレーです。

一見、花々しく見えて会場が沸くようなプレーですが、ボールを投げる利き手で動いているボールを捕球するのは本当に危険です。

万が一、指などの怪我につながるようなことがあれば泣くに泣けません。

余裕があるのであれば間違いなく、グラブで捕球にいってください。

投手というポジションの役割をきちんとい理解することが大切です。

①あぶない打球は守備をせず逃げる
自分の身体まわり以外に飛んできた打球は無理に取りに行かない

試合中、常に意識してください。

捕って投げるだけの簡単なお仕事です

ピッチャー前の打球を捕球した投手が、ファーストへの送球で暴投をしやすいってご存じですか。

近距離のキャッチボールでも、時と場合によっては暴投することがあるのです。

この記事を見て「それはないだろう」と心の中で反論したあなた、意外に暴投はありますのでご注意ください。

内野手は打球を捕球するとステップして送球します。

攻守交代の際の守備練習からこの動きの練習をしますので、経験値がある内野手であれば上手く送球できますが、投手は投球の際の投げ方と守備のスローイングでは投げ方がまったく異なるため、時に大暴投することがあるのです。

普段はワインドアップやセットポジションからしっかりステップして投球している投手が、打球処理で捕球したボールをステップスローするとうまく投げることはできません。

普段慣れている投げ方ができなくなると、精度が下がるのは言うまでもありません。

不思議なもので、捕球して余裕をもって投げようとすればするほど、暴投になってしまうものです。

わたしも特にバント処理でピッチャー前で勢い無く止まってしまうような打球処理をした際は、捕球して上から投げるとよくファーストの頭を越える暴投をしていました。

そのためなるべく下投げで処理できるようなものは下投げ、ほかの野手で処理できるようなものは大きな声でお願いしていました。

自分で処理する際も、絶対に手投げにならないようにしっかりステップを踏んで投げることを特に意識していました。

大切なのは普段とおりのプレーをすることを意識することで、距離が近いのであればなおさら当たり前のことを当たり前にリラックスして投げることが大切です。

「とって投げるだけの簡単なお仕事です」このくらいの軽いノリで投げることを意識してみてください。

まとめ

1 投げた瞬間から野手になる

投球動作を負えた投手は、センター返しの打球への反応やバント処理への対応など5人目の野手としての役割がありますので投げて終わりではなく野手としての守備の意識を大切にしないといけません。

2 投手は危険なポジション

投手は捕手のようなプロテクターの装備はなく、サードのように投球に合わせて身体を落して打球にしっかり備えることもできません。投手は無防備で危険なポジションでの守備を強いられるということを意識してフィールディングに取り組んでください。

3 「決して無理しない」を意識する

 投手の優先すべき仕事は「投手」であって野手ではありません。そのため、素手で打球を捕球しにいくような危険なプレーを含め無理をしないという意識が大切です。

4 捕って投げるだけの簡単なお仕事です

 投手と野手では試合中のボールを投げるフォームが違います。そのため、普段から打球処理の練習のイメージを持っていないといけません。

 本記事の内容を参考にして、投手としても一人の野手としてもしっかりこなせるように普段から守備練習を意識し、試合では決して無理することをせずに、普段通りのプレーできるように心掛けてください。

あなたの投手への挑戦を応援しています。

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