選ばれる投手になる秘訣。勝てる投手の思考法を解説

こんにちは、Yです。

エースになる投手とはどういった投手なのでしょうか。人の話を良く聞きやさしく気使いができる投手?逆に自分中心で周りを見下すような投手?自分の世界を持っていて周りと少し壁があるような投手??

これらは極端な例ですが、同じ能力をもった投手がいる場合、どんな投手がエースに選ばれるのでしょうか。
投手を目指すには、どんな投手になるべきかの理想的な投手像が必要です。

これは人によって考えが異なるため、みんなが憧れる完璧な理想像はありませんが、今回は中学校は野手の補欠から高校で投手とし、現在も草野球でプレーしている私の経験を元に選ばれる投手とはどういった姿なのかについて解説します。

投手に挑戦してみたいと考えている方

投手のことをもっと深く知りたいと考えている方

ぜひ最後まで記事を読んでみてください。

目次

選んでもらうのではなく選ばれる投手

以下の問を考えてみてください。

問1 どちらをエースに選びますか?

☞チーム思いの勝率5割投手

☞傍若無人な勝率5割投手

問2 どちらをエースに選びますか?

☞チーム思いの勝率6割投手

☞傍若無人な勝率4割投手

問3 どちらをエースに選びますか?

☞チーム思いの勝率4割投手

☞傍若無人な勝率6割投手

問1はチーム思いな勝率5割投手、問2はチーム思いな勝率6割投手で決まりでしょう。問3はどうでしょうか。私は傍若無人な勝率6割投手を選びます。この回答からわかることは、私のエースを選ぶ選択肢の優先順位は、チームが試合に勝てるかどうかが最優先ということです。問3のチーム思いの勝率4割投手を選ぶチームもいるでしょう。しかしこちらは選んでもらう投手、傍若無人な勝率6割投手は選ばれる投手で本当に目指すべきなのは後者なのです。

優しいだけの投手は勝てません。周りに気使いができて、周りの意見を良く聞くことができる投手でも、周りに流されて自分のピッチングができなければ投手の意味がありません。投手は試合の流れを左右する大切なポジションなので、自身で考えて、自身で責任を持つ、時には批判をうける対象にもなる覚悟をもってその能力を磨く必要があります。

チームメイトの気の抜けたミスを本気で叱責できる投手がどれだけいるのでしょうか。チームメイトを叱責できる投手はそれだけ普段の練習や試合、自分のプレーにも責任をもっていることの証拠です。
チームメイトのエラーに対して叱責し、自信の四死球やワイルドピッチにはさらに強く自分を責めることができる投手は信頼して試合を任せることができます。それは、投球という面だけではなく試合に勝つことやチームの成長という目的も同時に達成することができるからです。

チームとして必要なのは勝つための投手であり、やさしく周りに気使いができるだけの投手はその条件を満たしていません。

必要な投手とは

必要な投手はシンプルに勝てる投手です。
すなわち点を取られない投手又は点を取りやすいリズムを作ることができる投手になります。

点を取られない投手・点を取りやすいリズムを作ることができる投手とは、どちらも投球の質が高い投手になります。

投球の質が高いとは、球が速いとか切れる変化球という意味とは少し違うと考えています。それは、調子が悪くても、ヒットを打たれても、あと1打を打たせない投球、3点とってる試合では、2点は取らせても3点目は押さえてチームを勝ちに導ける投球が質の高い投球といえるのではないでしょうか。

また、四死球が少なく野手がダレて間延びすることが少なくチームの攻撃への士気が高い状態が保てるような投球が質の高い投球といえるのではないでしょうか。

投手はチームの命運を握る大切なポジションで、投手の出来は勝ち負けに直結します。そのため、体調・調子その他の状態を踏まえてしっかり勝てる投手が重宝されます。

漫画などで描かれる投手には、自分勝手で傲慢な態度の投手もいますが、私はそれでも勝てる投手であればいいと思っています。
チームを勝利に導くことが出来る投手が必要とされる投手です。ただし、あまり傲慢になりすぎるとチームの雰囲気が悪くなり、ムードが悪くなると逆にチームの勝率も下がってしまいますのでほどほどにする必要はありますが・・・。

投手を目指す方は、まず勝てる投手になることを第一に考えてトレーニングに励んでください。

練習から勝ちにこだわる投手

フリー打撃でピッチャーとして投げる際、どのような気持ちで投げていますか。勝てる投手になるには、こういった普段の練習から勝ちにこだわることでより勝率を上げることが出来ます。

練習はなんのためにするのか。それは試合で勝つためにするということを忘れてしまいがちです。勝つためには当然勝つための練習をするべきです。

  • フリー打撃ではヒット性は打たれない
  • 紅白戦では、無駄なフォアボールを絶対出さない
  • ブルペンでは、コースと球種を宣言してから投げる

挑戦と結果が明確にわかるよう取り組みと結果にこだわる投手になることが大切です。
「練習だから、気を抜く」という考え方はありえません。

練習は一番質の底上げをできる機会なのです。練習こそ勝ちにこだわって勝てる投手になってください。

1イニング、1点、1球へのこだわり

1イニング、1点、1球に強いこだわりをもってプレーすることが大切です。

こだわりを無くすとそこで学びは止まってしまいます。こだわってプレーすることは精神的に負荷のかかる作業です。どちらかと細かいことにこだわらずに、なぁなぁでやり過ごすほうが楽になります。しかしそれでは、しんどい時に抜いてしまう癖がついて、それが大事な試合の緊迫した局面で出てしまう危険性があります。以下のような3つの局面を想定してみましょう。

①3-0で3点差で負けているゲーム中盤、見方が1点を捕ってくれた後の守備の局面

絶対に点を捕られてはいけない場面でなんなら次の攻撃に向けてテンポ良く相手の攻撃を切ってよいリズムで次の攻撃へ入りたい局面です。こんな時にダラダラ先頭打者に四死球を与えてしまうような投球は絶対に避けなければなりません。野手陣のムードを一気に盛り下げてしまうことは間違いありません。

②1-0で1点差で負けているゲーム終盤、次の1点が致命傷になる局面

この局面では絶対に点を取られてはいけません。相手の攻撃の打順を考えて時には四球などによる出塁はいとわず1点を取られない投球術にこだわる必要があります。緊迫した局面で、危ない打者には四球もいとわず厳しいコースを攻め続けるという選択ができるかが大切です。なぜなら、ゲーム終盤の疲労もあり、アウトカウントを求めてしまうからです。そんな局面でも1点もやらないというこだわりを持って冷静に投球できる投手に価値があります。

③2アウトランナー無し2ストライクからの3球目

当たり前ですが、次の1球で気持ちよく3アウトでチェンジを迎えたいところですが、こういったときにボールをおきに行く投手がいるのです。テンポ良く投げて2アウトまで簡単にとったあと2ストライクまでをとれたことで気持ちは投げ終わっているかのように、気が抜けて甘いコースを投げて打たれる。私もたくさん経験してきました。

練習ではリラックスしてプレーできるので、プレーにこだわっても精神的に少し疲労が溜まる程度ですが、公式戦の夏の大会でプレーしていると、精神的にすり減ってくる終盤では集中力が切れてしまいがちです。そんな局面では普段からこだわってプレーしていないと確実に部に集中力を欠いたプレーが出てしまいます。

このイニングはなんとしても自分で抑える。

ここは絶対に1点をとられてはいけない。

この1球は間違えることができない

普段からこういった局面での気持ちのコントロールを練習していないと、試合で絶対にその壁を乗り越えることができません。
1イニング、1球、1点、1プレーに普段の練習から強くこだわっていくことが大切です。

まとめ

選ばれる投手とは勝てる投手です。勝てる投手になるためには、

勝つために考えることができ、勝つことへのこだわりが強く練習から勝ちにこだわりをもって取り組む

このことが大切です。これらは才能ではなく、またキツい練習の上で身につくものでもありません。

明日から意識することですぐに取り組むことができます。
はじめは最後まで集中力を持たせることが難しいかもしれませんが、継続することにより磨くことができますので心配ありません。

是非明日からこれらのマインドを取り入れて実行してみてはいかがでしょうか。

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