緊張?イップス??試合で思うような結果が出せない投手に向けたメンタルトレーニング

こんにちはYです。

夏の風物詩である甲子園を見ていると、気持ちが高鳴りますね。1つ1つのプレーに精一杯なのがテレビ越しに伝わって、見ているこちらも臨場感がたまりません。

高校野球のよいところは、「エラー」があるところだと思います。

都道府県の代表になるような選手にとっても、甲子園で野球をすることがプレッシャーに感じるのだと思うと、野球選手のリアルな姿を映し出しているように思えてなりません。

試合の中のプレッシャーに打ち勝つためには強いメンタルが必要になります。特に投手では、立ち上がりにリズムに乗りきれずスロースタートしているうちに勝負を決められている、なんてことがあるので立ち上がりから自分の力を十分発揮できるだけの気持ちのコントロールが必要になります。

今回はメンタルトレーニングに関する私の考えを記事にしました。

☞自分でメンタルが弱点だと感じている方
☞メンタルトレーニングの方法を知りたいと思っている方

は是非最後まで記事を読んでみてください。

目次

チームの目標を明確に

野球をやっている学生の目指す聖地「甲子園」。

しかし、あなたは本当に甲子園を目指していますか?

口では甲子園と言いながら、1回でも勝てれば満足してしまう選手は必ずいます。

もちろん名門校で野球をしている選手ならばそのような選手はいないでしょう。

しかし公立高校の野球部では部員の中でばらつきがあります。

野球がしたいのか、それとも勝ちたいのか、1回勝てればいいのか、甲子園に行きたいのか、甲子園で優勝したいのか。

意識の違いがプレーに出ます。

あなたが本当に上手くなりたいのであれば高い目標を持ってください。

そして、目標を「絵に描いた餅」終わらせることなく、常に「目標と現在地を埋めるための具体的な努力」をしてください。

名門校のインタビューを聞いていると、「目の前の試合を精一杯頑張ります」と回答しているシーンをよく見かけます。

すべてのチームが目の前の試合を精一杯戦っていますが、このチームの中では目の前の試合を精一杯頑張るのは次の試合、その次の次の試合を見据えながら目の前の試合に全力で戦っているように見えます。

「目の前の試合を精一杯頑張るチーム」と、「次の試合のために目の前の試合を全力で勝ちに行くチーム」では取り組み方が変わってくると思いませんか。

このチームは、目の前の試合の先に明確な目標を持っているので、試合に勝つために頑張ることができるのです。

あなたは野球がしたいのですか?それとも野球で勝ちたいのですか?

どちらが正しいではありません。

あなたのチームはどこを目指すのか。

目標を共有することがとても大切だと言いたいのです。

厳しくするトレーニング

他人に対しても、自分に対してもやさしい人がいます。

みんなに優しい人はメンタルが強そうな感じがしますが、意外に不安になりやすい人だと思っています。

全ての人に当てはまるとは言いませんが、まわりの評価を気にして我を出せずにいる人も多いのではないでしょうか。

こういった人がメンタルを鍛えたい時は、他人にも自分にも厳しくするトレーニングをしてみてはいかがでしょうか。

人に優しくすると、その人の評価を上げることができます。

それはあなたが結果を残していなくても、優しくしたということで評価を上げることができるので、ある意味簡単に評価を上げることができる手段になるのです。

8回2アウト1,3塁0-1で負けている局面、初球内野フライを打った味方打者に対して

「ドンマイ」

と声をかけてもいいのでしょうか。

「もう少し考えて打つべきだ」

と叱責することも1つの選択肢として考えるべきです。

※四球直後などの投手の状況により、初球攻撃もありですが、振るなら確実に仕留めきれるボールだけをいく局面です。
ランダウンプレー、スチール、ワイルドピッチやパスボールなども想定される局面ですので、少し様子をみていくことも大切です。また、打者の状況によっては、厳しいコースを攻めてフォアボールは仕方ないと割り切って塁を埋めてからの勝負もあり得ます。

簡単に評価をあげる手法に逃げるのではなく、結果を出して認めさせるために、あえてまわりへの優しさを封印して退路をたってみてはいかがでしょうか。

強い気持ちとは、常にチームが勝つために厳しい決断や意見を発信することで身につくのではないでしょうか。

強く主張するトレーニング

繊細な人が投手になると、鈍感な人では気にならないようなことが気になり、心をすり減らしてしまう傾向があると感じています。

投手というポジションは試合結果によって評価が大きく分かれることがあるポジションなので、試合結果が悪いと批判の矛先が投手に向いてしまうこともあります。

繊細な人はこの批判に耐えることができるのでしょうか。

批判に耐えることができるメンタルを手に入れたいと悩む人は、常に自分の考えを主張することを心掛けてみてはいかがでしょうか。

☞自分は頑張っているのに、上手く結果が出ないだけでなぜ自分が批判の対象になるのか。
☞自分だけでなく、まわりのプレーによる部分も大きかったのではないか。

これらを一人で我慢してしまうと、いつか爆発して野球ができなくなるかもしれません。

大切なのは我慢しすぎず、少しずつ発散させてため込まないということです。

人によっては、批判されても一時悩んだあと、忘れることができる人もいますが、繊細な人はストレスを感じやすくため込みやすいのではないでしょうか。

試合後の反省会でも試合で負けると投手が批判されることは多々あり、納得いかない批判もあるでしょう。

そのため、投手になると繊細な人は特にストレスをため込み易い環境となってしまうかもしれません。

対策として、どこかでガス抜きをして上げてください。これは自分を守るために必要です。

「野手のこの時のプレー、攻撃時のこの時のプレーが自分のピッチングに大きな影響を与えた」としっかり主張することで少しでも自分のガス抜きになるのではないでしょうか。

もちろんあまり自分から発信できないようなタイプの選手とってはかなり高いハードルですが、自分を守るため、自分のメンタルを鍛えるために練習として取り組んでみてください。

試合後のミーティング等ではなかなか発言するのが難しければ、そのプレーが起こった時マウンド場から野手に向けて、

「今のプレーは投手の士気が下がる」

と明確に主張してみてはいかがでしょうか。

ストレスを溜めることに何もメリットはありませんので、自分なりに発散する方法を見つけることが大切です。

その一つの手段として、ため込む前に発散する練習をするというのが私の考えです。

ノートを使ってメンタル強化

上記のトレーニングは発信することを前提としていますが、それまでのトレーニングとしてノートを使って発信するトレーニングをご紹介します。

普段の練習や試合でノートをつけている方は多いと思いますが、ノートに自分の主張を書き出してみることをおすすめします。

ノートであれば、見られなければ誰も迷惑をかけることもありません。

普段のノートが提出するようなものであったり共有するものである場合には、別でノートを用意して自分しか見ないノートに自分の考えを思いっきり綴ってみてください。

発信する練習ストレス発散の2つの利点がありますのでメンタルが改善することがでしょう。

「今日のノーアウト1塁からの初球バントのファールフライはチームの攻撃の勢いを削ぐプレーだった。ストライクカウントを考えても確実にできるボールだけを選んでバントをするタイミングなのにフライをあげるプレーは怠慢だと感じた。」

私が実際に残したノートです。

後で見返して考察すると、

「投球内容への指導もあったが、攻撃でも怠慢があり、自分だけが悪いわけではない」

と感じることができるとともに、

「同様の場面でバントの構えをしてくるバッターがいた場合、ほとんどのバッターが同じ理由で甘い球にしかバントしてこないと考えると、ど真ん中以外のストライクであれば多少甘くても様子見してくる可能性が高い、そのため少し気持ちにゆとりをもって投げることができる」

というように、次へのヒントになったりすることがあります。

自分の反省点は振り返るのはなんだか少し億劫に感じてしまいがちですが、他人の反省点であればそこまで億劫さはありませんので、違和感なく読み返しができます。これがこのノートの良い点ではないでしょうか。

このように、自分のプレーだけを振り返るのではなく、チームメイトのプレーに対する評価等を詳細に整理することで、自分が今後同様のシーンで気を付けることができますし、どこかで発信する際にもきちんと説明できるようになります。

ノートは自分のメンタルを整えるのに役に立つツールです。また、練習内容の記録なども大変有益ですので、ノートを有効活用してメンタルトレーニングに役立てることをおすすめします。

まとめ

1.チームで目標を共有してみましょう
  あなたが思うような結果が見えないと悩んでいる一方でまわりのチームメイトはそこまで気にしていないかもしれません。あなたひとりが全力疾走しても、ジョギングしているチームメイトはついていけません。目標を共有してそのために何が必要かをもう一度見直してみてはいかがでしょうか。

2.自分にもまわりにも厳しくする練習をしてみましょう
  やさしいだけのチームでは勝てません。チームが勝つために厳しいことを言える人になってください。やさしくするほうが簡単な上に、まわりからの評価もあがりますので、やさしいキャラでいることのほうが居心地がいいのですが、あえて自分で退路を断って、自分にもまわりにも厳しくすることで結果にコミットする姿勢をまわりに示してみてはいかがでしょうか。

3.強く主張する練習をしてみましょう
  我慢ばかりはよくありません。発散する方法を身につけてください。それは強く主張する練習を始めてください。あなたばっかりが悪者ではありません。チームにとって必要な主張ならば勇気もって強く主張してみてください。あなたをストレスから守る手段であると同時にあなたを強いメンタルに鍛えてくれる手段となります。

4.ノートを使ってメンタル強化をしてみましょう
  まずはノートを使って思いを書き出してみましょう。自分の主張を具体的に書き出してみるのです。発信する強さとストレスの発散という2つのメリットがあり、あなたのメンタルは改善することでしょう。野球に関するさらに深い知識が手に入ることにもつながるはずです。明日からでもできます。必要なものはノートとしっかりと取り組む時間だけです。

メンタルトレーニングとは,筋トレのようにやったもの数値として結果に返ってくるようなものではありません。

自分が試合で練習通りの結果がだせないと感じることが多い方が、メンタル面に着目してトレーニングすることを考えられたことは素晴らしいことだと思います。できることから少しずつ、「自分のメンタルのトレーニングをしているんだ」という意識でこれからも練習に取り組んでみてください。

あなたの投手への挑戦を応援しています。

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