こんにちはYです。
勝てる投手には強いメンタルが備わっています。気弱な投手がどれだけ早い球、キレる変化球、精度の高いコントロールを持っていても勝ち続けることはできません。
なぜそう言い切るかといいますと、私が実際に経験してきたからです。
私は投手をやっていましたが、試合で負けるたびに、なぜ負けたかを考えていました。
どの試合でも大きな要因の1つになっていたのが自滅です。
- インコースの要求がど真ん中になる
- 先頭打者を簡単にフォアボールに出す
- 自信のあるストレートでファーストストライクが安定して取れない
結果論だと言われるかもしれませんが、そこには気持ちの弱さは確実に存在します。
自分で自分を苦しくして、勝手に相手にビビり、ミスを繰り返す。
負けるべくして負けているという典型例です。
解決策は自分が強くなることだと考えました。強くなるとは「気持ち」の部分です。
自信をもってインコースに投げれていれば・・
自信をもってど真ん中に3つストライクが取れていれば・・
自分のストレートに絶対の自信があれば・・
自分に絶対的な自信があれば相手のことなど気にすることなく、自分のプレーに集中することができたのではないかと考えました。
今回は、私の経験からメンタルに関する記事を書きました。
☞自分に自信が持てない
☞試合になると不安がよぎる
☞ブルペンエース
このような方は是非一度記事を読んでみてください。
強い気持ちを作るメンタルトレーニング
投手に必要なものは球速・コントロール・変化球のキレもありますが、一番は強靱なメンタルです。
球速は速くなくても勝てる投手はいます。コントロールはフォームを固めて練習すれば向上します。変化球のキレは特に練習でなんとでも成ります。しかし、メンタルについては練習するだけでは強化できません。
- 投手がマウンドに立って一番不安定な立ち上がり。
- ピンチを迎えた時に打席の打者がやたらと自信に満ちあふれているように見える現象。
- 試合終盤の集中力と握力の低下による投球の質の低下。
これらに打ち勝つ力は技術ではありません。
以下の質問あなたならどのように返事しますか。
変化球のキレが悪いよ
抑えられるから問題ないよ
ここ抑えられ無かったらどうする?
外角低めに投げておけば大丈夫
相手チームはすごく強そうだね。
普通でしょ
今日はかなり打ちこまれたね。
こんな日もあるよ
気持ちの強い人は上記の回答を強がり無しに当たり前に回答できます。
逆に弱い人は、上記のようなことを質問されると焦って怒り出したり、自分が悪いということを認めたくないという気持ちからこういったネガティブな質問を答えることを嫌う傾向があるのではないでしょうか。
こういった選手は普段から自分に自信があり、まわりのことなど気にしません。その根底にはそれまでのしっかりした積み上げがあるからだと感じています。
メンタルを鍛えるためには、普段から自分の発する発言1つから、強い意見を発信する練習をしてみてはいかがでしょうか。
合わせて自分に自信が持てるほど、自分を追い込むトレーニングを心掛けてみてください。
相手チームより見方チームに勝つ気持ち
投手のメンタルに与える影響が最も大きいのは、
相手チームからの猛攻でも、
監督からの叱責でも、
仲間の凡ミスでも、
ありません。
それは「仲間からのプレッシャー」です。
チームの状況が良くない時はその原因の多くが投手に向けられます。
投手であるあなたが悪者にされた時、あなたはどう思いますか。
「俺だって頑張っている」
と思いますよね。
しかし、現実は甘くありません。負けている試合ではいくら弁明しても投手の責任にされてしまうのです。
これはいくら頑張っても対処のしようがありません。
そのため、解決策はこれらのプレッシャーを気にしない強いメンタルを育てることなのです。
その方法として、
- 聞こえは悪いかもしれませんが、まわりの意見は話半分で聞いておく
- 常に試合状況を分析し、具体的な敗因を自分なりに考えておく
- 試合の振り返りを行い、自分の悪かったこと、試合の敗因を整理し自分で自分が悪者でないことを証明する
これらの準備をした上でチームメイトの意見に耳を傾けてみると、自分に必要なアドバイスと自分に都合の悪いことの取捨選択が簡単にできるようになります。
全てを真面目に聞く必要はありません。まずは見方からの視線に動じない強いメンタルを作ることが大切です。
監督の指示に「No」と言えるか
あなたが試合中に不安な気持ちになるのはどういった時ですか。
それは、あなたの知識や経験の中から対処法が見つからない状況になった時ではないでしょうか。
自分の知識と経験の無さによって不安が発生しているということが原因なのです。
不安の対処方法は簡単です。
圧倒的に知識と経験を詰め込めば良いのです。
試しに監督の戦術についてNoと言えるかを考えてみて下さい。
その作戦は適切な作戦ですか。
それに対して明確に答えが出せますか。
自信をもって自分の考えが出せれば、あなたは知識が豊富だと言えます。
知識と経験が備わってくると、不安になった時の対処法が見えてきます。
以前の経験ではこうすれば解消できた。この場合はこういう考え方がセオリーだ。といったように、自分の中で頼るものがあれば不安を感じる前に解決策を準備することができ、有利に試合を進めることができるのです。
強く、強く、強く自分を信じられるか
追い込まれた局面でも強い気持ちで相手に向かっていけるのは、強い自信があなたを支えているからだと思います。
自分に自信があれば、追い込まれて心が弱くなった時でも、「自分なら大丈夫」と自分に言い聞かせて戦うことができます。
あなたの積み上げや経験などによって蓄積された引き出しが充実していればしているだけ、あなたに絶対的な自信を与えてくれます。
- 序盤からかなり打ちこまれていても・・・
- 連続四球を出していても・・・
- 投球練習から思うように変化球が投げられなくても・・・
あなたがあなたを信じることができれば、強い気持ちで相手に向かって行くことができます。
自分を信じて強い気持ちで相手に向かって行くことができれば結果がついてきます。
「なんとかなる」という気持ちよりは、「なんとかする」という自責思考でいることの方がより自分事として捉え考えて行動できるのではないか思います。
周りの陰口が聞こえたとき
調子が上がらない投手は批判にさらされます。
しかし陰口が聞こえたとしても、決してふて腐れることなくいつも通りを変えないでください。
陰口を言われて怒ったところで結果は何も変わりません。
言ってい方も一時的な気持ちで言っている場合もありますので、放っておけば陰口は止まることもあります。
陰口を無効化する強さを持っていると私の経験上ほぼ無敵です。
私はコントロールの悪い投手でしたので、試合でも四球をよく出しました。
当然陰口も言われましたし、正面切って言われたこともありました。
しかし私はそれらの意見を全く気にしませんでした。
というより、ほぼ聞き流していました。
文句を言われる度に「それならあなたが投手をやれば」と思っていたのです。
自分ができないことを人にだけ求めるのは筋違いだと思っていました。
生意気に聞こえるかもしれませんが、投手にはこれくらいの傲慢さを持っていて欲しいと私は考えています。
チームメイトに傲慢に振る舞えというのではなく、あなたがまわりの意見に耳を傾け過ぎることは良くないと言っているのです。
あなたは投手として自分で考え自分を信じてプレーをするだけで良いのです。
まわりの意見を聞くことは大切ですが、言いなりになる必要は全くありません。
話半分くらいで聞いておくのがちょうど良いのです。
褒められているうちはまだまだ!?
チームメイトから面と向かって褒められた時、あなたはどのように感じますか。
「私は何か裏があるのかな」と思ってしまいます。
今までの発言と合わせて「人間不信か」と言われそうですが、褒められたとしても少しのモチベーションになるだけで成長にはつながりません。
むしろ怒られた時のほうが、反省する機会があり、学びの機会がありますので成長につながります。
人間関係の難しいところで、めちゃくちゃ中の良い人同士では感じたことを素直に言い合えるので否定的な意見もオブラートに包むことなくぶつけ合えます。
逆に人間関係が薄ければ、否定的なことは言えず、相手を不快にさせないようなことばかりを言ってしまいます。
同じ野球部でも、全てのメンバーと本音まで言い合える仲をつくることはほぼ無理でしょう。
そのため、チーム内にも本音を言えるメンバーと本音を言い合えるほどの関係ができていないメンバーがいることを意識しなければいけません。
つまり、褒められた時はその相手とのコミュニケーションが不足しているのかを疑ってしまいます。
逆に否定的な意見をもらった時は、コミュニケーションが充実していると感じてうれしくなります。
※逆に私のいないところで褒められた場合、否定的な意見を言われていた場合は、全くの逆の見解になりますので注意が必要です。
まとめ
投手に必要なのはメンタルだと認識しメンタル強化に努めていますか?
☞普段からメンタルが強い人たちの発言をマネすることで、自分のメンタルを鍛える努力
☞自分に絶対的な自信を与えてくれるほど自分のバックボーンとなってくれる厳しいトレーニング
あなたのメンタルにダメージを与える最も大きな要因はチームメイトからのプレッシャーです。まずは味方に勝つための努力を心掛けてください。
☞チームメイトからの意見は「話半分で聞く」を心掛ける
☞常に試合を分析し、勝因敗因の整理をする
☞自分で自分を承認する
試合中メンタルが不安になるのは、自分の知識と経験で対応できなくなったときだと理解していますか?
☞追い詰めれた時に自分を支えてくれる知識と経験の習得が大切です。監督に戦略に疑問を持てるくらい自分の知識をつける努力をしてみてください。
追い込まれた局面でも向かっていける強い心は圧倒的な自信があるからです。
☞あなたの積み上げや経験などによって蓄積された引き出しがあなたに自信を与えてくれます。
陰口が聞こえた時、いつもの自分を変えずに陰口を聞き流す力を持つことであなたは無敵になれます。
☞真面目にまわりに意見を受け入れる必要はありません。多少傲慢くらいがちょうど良いのです。
☞陰口が聞こえたら「あなたが投手になってやってください」と言える強さが必要なのです。
褒められた時、全面的に喜ぶ前に少し考えてみてください。
☞褒められた時は一端その相手とのコミュニケーション不足がないかを考えてみてください。
私が今でも思い出すのが、3年生の最後の夏の大会2回戦、スコア0-0の緊迫した展開、ノーアウトランナー1塁の局面、想定通りの送りバントを補給し、セカンドランナーにチャレンジしたところまではよかったのですが、結果は大暴投、近郊が崩れ、0-5で敗戦し夏が終わりました。
あのときセカンドからのゲッツーが完成していればという「たられば」を考える反面、何が何でも勝つという強い気持ち、アウト1つ1つを何が何でも取りに行くという強い気持ちが弱かったのだと思います。
あなたにこんな思いはして欲しくありません。自信に満ちた強いメンタルがあなたをより高いレベルの投手へと成長させてくれます。この記事でメンタルが投手にとって大切だということを考える機会になれば幸いです。
あなたの投手への挑戦を応援しています。
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